ここ数年、日本でも香水を楽しむ人が増えています。それに伴い、「カップルフレグランス」や「ユニセックスフレグランス」という言葉を耳にする機会も多くなりました。
実は、日本では昔から、いかにも男性らしいマスキュリンな香水はあまり人気がなく、比較的中性的でユニセックスな香りが好まれる傾向にあります。これは、香りに対する日本独自の感性が影響しているのかもしれません。
一方で、女性向けの香水も、甘さが際立つものより、透明感があり、軽やかで使いやすい香りが好まれることが多いです。
例えば、ウッディ系の香りは男性的な印象を与えやすく、反対にグルマン系の甘い香りは女性らしさを強調する傾向があります。つまり、この2つの要素を控えめにし、フルーティーフローラルやシトラスフローラルのような香りを選ぶと、ユニセックスな印象になりやすいといえます。
そのため、ユニセックスな香りを探す際は、シトラスやフルーティーをベースにしながら、フローラルのニュアンスが軽やかに広がる香りを選ぶのがポイントです。
海外と比較すると、日本では香りにおける「性別」の境界があまりはっきりしておらず、男女問わず使いやすい香水が好まれる傾向があります。これは、日本ならではの文化や感性が反映された特徴のひとつといえるでしょう。
香水選びの際の参考にしていただければ幸いです。
EAGG producer
中原 綾乃 / NAKAHARA AYANO
1995 . 5. 20 生まれ
1995 . 5. 20 生まれ
環境デザイン学科プロダクトデザインコースを卒業後、
人材系WEBメディアに就職。
その後、香りのWEBメディアSCENTPEDIAのライターとして活動。
2020年秋、フレグランスブランド「eagg」を始動。