私の声で
秋にうつろい、やや遠くなった秋空の中。
どこか虚しい風を感じて、耳を澄ませば心の奥で聞こえる真の自分。
センチメンタルな気持ちを強引に切り離さずに、
そんな自分を抱きしめながら、明日を歩んでいきたい。
夏が終わり秋になり、
肌を纏う風がほんの少し冷たくなると
どうしたって居た堪れない孤独感、虚無感に襲われてしまう。
四季を重んじる日本人なら、誰しもが感じることでしょう。
私自身も毎年悩みが増えるこの時期。
そんな繊細な気持ちと包み込み、向き合えるような香りを製作したい、
それがこの「私の声で」です。
繊細に香る金木犀と柚子の爽やかさが秋風を彷彿とさせ、
フルーティーなアプリコットの甘さをマグノリアとアイリスが上品に包み込み、
秋のセンチメンタルな心にも輝かしい未来を示してくれます。
柚子、金木犀の香りは
日本人ならではの奥ゆかしく、どこか朧げな、アンニュイな雰囲気を醸し出してくれます。
ちょうど肌寒くなってきた今日この頃、
ニットやマフラーと合わせていただくと、より魅力的に感じる香りです。